“引掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっか52.7%
ひっかか10.0%
ひつか7.3%
ひっかけ7.3%
ひつかゝ5.5%
ひきか3.6%
ひっかゝ3.6%
ひつかけ2.7%
ひきかゝ1.8%
ひきがけ0.9%
ひきかか0.9%
ひきかけ0.9%
ひッかか0.9%
ひツかけ0.9%
ひツかゝ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくしてそのトラックは速力をめることなしに、店員にガソリンの排気をいやというほど引掛けて遠去かっていってしまったのである。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私の両親は食事しながら笑ったりおべりなどすると、これ、あばらへ御飯が引掛りますといってった事を私は今に覚えている。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
暖い日で額が汗ばむ程なので、基督は外套を脱いで、そこらの楊の木に引掛けた、岡をつて多くの群衆にお説教をしに出掛けた。
と、もう縞の小袖をしゃんと端折って、昼夜帯を引掛に結んだが、扱帯のどこかが漆の葉のように、にちらめくばかり。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
るのがうまいとから、ちることもよくちた。本郷菊坂途中徐々ちたが生垣引掛つた、怪我なし。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
着慣れませぬ新らしい笈摺を引掛け、雪卸しのの笠には同行二人と書き、白の脚半に甲掛草鞋という姿で、慣れた大工町を出立致しまする。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
より覚悟をして来た事だから、何時までも奉公しますけれど、お前また私の身の代を持ってってしまって、いつものように賭博引掛ってお金を失してしまうと
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は立ちがつて、て、畳んである羽織を又引掛た。さうして玄関にぎ棄てた下駄を穿いてす様に門をた。時は四時頃であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼と握手をする時うした機会か僕の足が老人と話して居た若い詩人の卓の下に引掛つて上のが高い音を立ててつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
石田は司令部から引掛に、師団長はじめ上官の家に名刺を出す。その頃は都督がおられたので、それへも名刺を出す。中には面会せられるもある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
くに目的を達して今頃は江戸に帰り、喜ぶ恩師の顔を見て、一家相伝の極意秘伝を停滞なく受けていなければ成らぬのが、意外な支障引掛って
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
肩に引掛若き女は上に浴衣ひたれども下には博多縮緬の小袖を二枚着し小柳縫模樣ある帶を兩褄取揚蹴出はし肉刺にても蹈出せしと見えて竹のながら足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此忍びぬ心と、その忍びぬ心を破るに忍びぬ心と、二つの忍びぬ心がみ合った処に、ポチは引掛って、くも棒石塊の危ない浮世に彷徨う憂目をれた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
武蔵屋引掛たのだが何日ともめてないから、幾日だらう、不思議な事もあるものだ、落字をしたのか知ら、忘れたのではないか、と不審を打つ者があると
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「亀戸にや前々から引掛りがあつたらしいのよ。でも、あなた。よくわかつたわね。」
にぎり飯 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)