“蹴出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けだ80.0%
けだし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、松と緋葉もみじの中なれば、さすらう渠等かれらも恵まれて、足許あしもとの影はこまよこたえ、もすそ蹴出けだしは霧に乗って、つい狩衣かりぎぬの風情があった。
凛々りりしい松代の姿である。裾をキリキリと取り上げている。両袖を肩で結んでいる。深紅の蹴出けだしからはぎが洩れ、脛には血汐が着いている。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
衽下おくみさがりにその繰伸くりのばした手紙の片端を、北斎が描いた蹴出けだしのごとく、ぶるぶるとぶら下げながら出た処は、そんじょ芸者それしゃの風がある。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云いながら様子がおかしいから瞳を定めて能く見ると、透通って見えるような真白まっしろな足を出して、赤い蹴出けだしがベラ/″\見えましたから、慌てゝ立上りながら