“ひっかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引掛72.7%
引懸27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの親父が此の間ひげを剃りましたよ白髪交りの胡麻塩頭をゆって新しい半纏を引掛ひっかけて坐って居ますが大きに様子がくなって病人らしく無く成ったが、ねえさんも襦袢に新しい襟を掛けたぜ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まず引掛ひっかけの昼夜帯が一つ鳴ってしまった姿。わざと短い煙管きせるで、真新しい銅壺どうこに並んで、立膝で吹かしながら、雪の素顔で、くるわをちらつく影法師を見て思出したか。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一、上野介殿十分に討取候とも、銘々めいめい一命のがるべき覚悟これなき上は、一同に申合せ、散々ちりぢり罷成まかりなり申まじく候。手負ておいの者これ有においては、互に引懸ひっかけ助け合い、その場へ集申べきこと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)