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ひつか
ふりがな文庫
“ひつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
引掛
42.9%
引掻
19.0%
引被
19.0%
筆架
4.8%
引懸
4.8%
引爬
4.8%
筆下
4.8%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引掛
(逆引き)
肉付のいゝ若い女が
幾人
(
いくたり
)
も、赤い
潰髷
(
つぶし
)
の
結綿
(
ゆひわた
)
にもう
華美
(
はで
)
な
中形
(
ちゆうがた
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
を着て
引掛
(
ひつか
)
け帶もだらしなく、歩む度に白い足の裏を見せながら行く。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
ひつか(引掛)の例文をもっと
(9作品)
見る
引掻
(逆引き)
蛇は苦しいから、立木にまきついて締めると、亀はその手足の
爪
(
つめ
)
で、蛇のお
腹
(
なか
)
をガサ/\
引掻
(
ひつか
)
いて、とう/\その腹を裂いて、出てしまふ。
蛇いちご
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
ひつか(引掻)の例文をもっと
(4作品)
見る
引被
(逆引き)
上草履
(
うはざうり
)
の
爪前
(
つまさき
)
細
(
ほそ
)
く
嬝娜
(
たをやか
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた、
年若
(
としわか
)
き
夫人
(
ふじん
)
が、
博多
(
はかた
)
の
伊達卷
(
だてまき
)
した
平常着
(
ふだんぎ
)
に、お
召
(
めし
)
の
紺
(
こん
)
の
雨絣
(
あまがすり
)
の
羽織
(
はおり
)
ばかり、
繕
(
つくろ
)
はず、
等閑
(
なほざり
)
に
引被
(
ひつか
)
けた、
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
は、
敷詰
(
しきつ
)
めた
絨氈
(
じうたん
)
の
浮出
(
うきい
)
でた
綾
(
あや
)
もなく
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひつか(引被)の例文をもっと
(4作品)
見る
▼ すべて表示
筆架
(逆引き)
その日は
木瓜
(
ぼけ
)
の
筆架
(
ひつか
)
ばかり気にして寝た。あくる日、眼が
覚
(
さ
)
めるや
否
(
いな
)
や、飛び起きて、机の前へ行って見ると、花は
萎
(
な
)
え葉は枯れて、白い穂だけが元のごとく光っている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小供のうち花の咲いた、葉のついた
木瓜
(
ぼけ
)
を切って、面白く
枝振
(
えだぶり
)
を作って、
筆架
(
ひつか
)
をこしらえた事がある。それへ二銭五厘の
水筆
(
すいひつ
)
を立てかけて、白い穂が花と葉の間から、
隠見
(
いんけん
)
するのを机へ
載
(
の
)
せて楽んだ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ひつか(筆架)の例文をもっと
(1作品)
見る
引懸
(逆引き)
囲炉裏
(
ゐろり
)
の
自在竹
(
じざいだけ
)
に
引懸
(
ひつか
)
ける
鯉
(
こひ
)
にしても、
水
(
みづ
)
へ
放
(
はな
)
せば
活
(
い
)
きねばならぬ。お
前様
(
めえさま
)
の
鮒
(
ふな
)
のやうに、へたりと
腹
(
はら
)
を
出
(
だ
)
いては
明
(
あ
)
かねえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひつか(引懸)の例文をもっと
(1作品)
見る
引爬
(逆引き)
荊棘
(
いばら
)
か
山椒
(
さんせう
)
の樹のやうなもので
引爬
(
ひつか
)
いたのであらう、雨にぬれた頬から血が出て、それが散つて居る、そこへ蝋燭の光の映つたさまは甚だ不気味だつた。漸く其処へ歩み寄つた晩成先生は
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ひつか(引爬)の例文をもっと
(1作品)
見る
筆下
(逆引き)
これらの
図
(
づ
)
をなほ多くあつめ文を
添
(
そへ
)
させ私筆にて
例
(
れい
)
の
絵本
(
ゑほん
)
となし候はゞ、其
書
(
しよ
)
雪の
霏々
(
ひゝ
)
たるがごとく
諸国
(
しよこく
)
に
降
(
ふら
)
さん事
我
(
わ
)
が
筆下
(
ひつか
)
に
在
(
あ
)
りといはれたる
書翰
(
しよかん
)
、今猶
牧之
(
ぼくし
)
が
書笈
(
しよきふ
)
にをさめあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ひつか(筆下)の例文をもっと
(1作品)
見る
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