“囲炉裏”のいろいろな読み方と例文
旧字:圍爐裏
読み方割合
いろり89.9%
ゐろり10.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その縄に巻かれると、大力の与八が、もろくも囲炉裏いろりのそばまで引き戻されてしまいました。それはこばめば首がくくられるからです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「お父さんな、まだ帰らんのか。」と浅七は外から這入はいって来た。家の中は暗かった。囲炉裏いろりの中には蚊遣かやりの青葉松がいぶって居た。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
囲炉裏ゐろり自在竹じざいだけ引懸ひつかけるこひにしても、みづはなせばきねばならぬ。お前様めえさまふなのやうに、へたりとはらいてはかねえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
囲炉裏ゐろりは五尺あまり、ふかさははひまで二尺もあるべし、たきゞおほき所にて大火おほびくゆゑ也。家にかちたるものは木鉢きばちの大なるが三ツ四ツあり、所にて作るゆゑ也。