“囲炉裏端”の読み方と例文
旧字:圍爐裏端
読み方割合
いろりばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厚い板戸を隔てた台所の囲炉裏端いろりばたでは、誰か客があるらしく、しきりと太い話し声がやりとりされている。折々大きな笑い声も洩れて来る。たしかに誰かが来ているらしい。
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
病む子を遙々はる/″\見舞はうとして出立の支度を整へた遠い故郷の囲炉裏端いろりばたで、真赤に怒つてゐるのならまだしも、親の情をしりぞけた子の電文を打黙つて読んでゐる父のさびしい顔が
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)