“遙々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるばる66.7%
はる/″\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前はこの国を見ようとしてあの星の光る東の方から遙々はるばるとやって来たのか。この国にあるものもお前の心を満すには足りないのか。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は中に立つて、其の夫人と、先生とに接吻キッスをさせるために生れました。して、遙々はるばる東印度ひがしインドから渡つて来たのに……口惜くやしいわね。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今ぞとおもふ心の勇み立ちて、五十をえし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず、遙々はる/″\と家を離れてベルリンの都に来ぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
無論博士の心の臓は化粧箱に入れた儘、奈良の屋形やかたに残してゐるに相違なかつたが、博士は直ぐそのあとを慕つて、遙々はる/″\博多までくだつて往つた。