“東印度”の読み方と例文
読み方割合
ひがしインド100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は中に立つて、其の夫人と、先生とに接吻キッスをさせるために生れました。して、遙々はるばる東印度ひがしインドから渡つて来たのに……口惜くやしいわね。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蘭領東印度ひがしインド諸島や南洋の島々にかけて荒しまわり、自分より小さい、速力のにぶい船と見れば、おそいかかって、乗客の持物や積荷をうばい取り、ジャバ、ボルネオの不正商人に
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたしの研究は今嘉永かえいの昔にさかのぼっている。アメリカ東印度ひがしインド艦隊司令長官ペルリが四隻の軍艦を率いて浦賀うらがに来航した当時に遡っている。この事件の裏にはそういう歴史的秘密が隠れているのです。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)