“ゐろり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
圍爐裏27.0%
囲炉裏18.9%
圍爐裡18.9%
囲炉裡10.8%
5.4%
囲炉2.7%
囲爐裡2.7%
地炉2.7%
地爐2.7%
居爐裡2.7%
2.7%
爐火2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬすんだつちわけぢやねえが、ふたとつてところなんだよ」さういつてばあさん風呂敷ふろしき四隅よすみつかんで圍爐裏ゐろりそばつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
囲炉裏ゐろりは五尺あまり、ふかさははひまで二尺もあるべし、たきゞおほき所にて大火おほびくゆゑ也。家にかちたるものは木鉢きばちの大なるが三ツ四ツあり、所にて作るゆゑ也。
そしてお父さまの膝に乘つかると、そのまま夕飯も食べない先に眠つてしまひます。臺所の圍爐裡ゐろり榾柮ほだべて家ぢゆうの者は夜を更かします。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
松子さんの病室の次の間は囲炉裡ゐろりになつてゐて、このごろは、三郎さんがお母さんに代つて、そこで煮焚にたきをしました。
身代り (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
ものぶるゐろりのほとりうなじ垂れうれひしづめば
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
三歳の時、囲炉ゐろりに落ちしとかにて、右の半面焼けたゞれ、ひとへに土塊つちくれの如く、眉千切れ絶え、まなじり白く出で、唇、狼の如く釣り歪みて、鬼とや見えむ。獣とか見む。われと鏡を見て打ちをのゝくばかりなり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
悲しくもまたあはれなり、冬の夜の地炉ゐろりもと
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
かなしくもまたあはれなり、冬の夜の地爐ゐろりもと
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
むね旅出立たびでたちわな/\震ふばかりなり宿の女子をなご心得て二階座敷の居爐裡ゐろりに火を澤山入れながら夏の凉しき事を誇る蚊がぬとて西洋人が避暑に來るとてれが今のさぶさを凌ぐたしにはならず早く酒を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
翌早朝よくさうてう小使部屋こづかひべやゐろり焚火たきびすくはれて蘇生よみがへつたのであります。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ともとなるものふみ爐火ゐろり
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)