“地炉”のいろいろな読み方と例文
旧字:地爐
読み方割合
いろり85.7%
ゐろり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
消えかけた地炉いろりの火の微に残っているのがへやの真中に見えた。旅僧は其の傍へ往って坐ったが、主翁は何もかまってやらなかった。
怪しき旅僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
漁師の勘作かんさくはその日もすこしも漁がないので、好きな酒も飲まずに麦粥むぎかゆすすって夕飯ゆうめしをすますと、地炉いろりの前にぽつねんと坐って煙草をんでいた。
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
悲しくもまたあはれなり、冬の夜の地炉ゐろりもと
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)