“地味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じみ54.1%
ちみ24.3%
ぢみ21.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切髪の女は小さい白扇はくせんをしずかに畳んで胸に差した——地味じみな色合——帯も水色をふくんだ鼠色で、しょいあげの色彩も目立たない。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
〔この山は流紋凝灰岩りゅうもんぎょうかいがんでできています。石英粗面岩せきえいそめんがんの凝灰岩、大へん地味ちみわるいのです。赤松あかまつとちいさな雑木ぞうきしかえていないでしょう。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
けれども三千代は其方面の婦人ではなかつた。色合いろあひから云ふと、もつと地味ぢみで、気持きもちから云ふと、もう少ししづんでゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)