“地上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちじょう57.4%
ちじやう22.1%
ちじよう5.9%
じべた2.9%
ちじゃう1.5%
した1.5%
じあ1.5%
ちびた1.5%
ぢびた1.5%
ぢべた1.5%
1.5%
ツチノウヘ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おこがましい申分もうしぶんかはぞんじませぬが、そのてん御理解ごりかい充分じゅうぶんでないと、地上ちじょう人類じんるい発生はっせいした径路いきさつがよくおわかりにならぬとぞんじます。
女等をんならみな少時しばし休憩時間きうけいじかんにもあせぬぐふにはかさをとつて地上ちじやうく。ひとつにはひもよごれるのをいとうて屹度きつとさかさにしてうらせるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ぎに富山縣とやまけん高岡市たかをかし末廣町すゑひろちようにある七本杉しちほんすぎは、地上ちじよう五尺ごしやくのところで幹廻みきまは六十六尺ろくじゆうろくしやくたか二十餘間にじゆうよけん樹齡じゆれい一千年いつせんねんとなへられてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
思わず手に持っていた書物をパタリと地上じべたに取り落すと、間もなくさっと吹いて来た秋風に、がバラバラと千切れて、そのまま何千何万とも知れぬ銀杏の葉になって
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
なんとしてその誓約ちかひふたゝ地上ちじゃうもどらうぞ、そのつまはなれててんから取戻とりもどしてたもらずば?……なぐさめてたも、をしへてたも。
腕だめしを見せましょうか——そうさねえ、雪さん、ついお前さんのうしろの、何の木だか、細い幹、あの木の地上したから五尺ばかりに見えている、枝を払ったあとのこぶ
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
土塊や廃瓦は幾分邸内の低地の地上じあげに用いたが、それでもなかなか納まり切れず、空地の一隅にうずたかく積み上げて、震災記念の小山が出来た。
震災後記 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
二郎は握っていた青々とした小枝を地上ちびたに落して、耳を傾けていると又呼ぶ声が聞こえるのである。確かに姉の声に相違ちがいがない。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
彼は一たまりもなく地上ぢべたに倒れた。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
多少の金廻りは村人の心を動揺させないために有効であった。「うまくいった。うまくいった、北野家の伝統の岩をゆるがし得るものがこの地上にあろうはずがない」
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
地上ツチノウヘちて朽ちけむ クダモノウリワタくろめて、蟻のむらがる﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)