“じべた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地面88.9%
地上5.6%
地平2.8%
路上2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
う心は、両足を地面じべたに喰っつけていて歌う詩ということである。実人生と何らの間隔なき心持をもって歌う詩ということである。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)
月光の影まばらな林の中には、主人あるじの首をはじめ五つの首が人魂ひとだまのように飛び廻っていた。みんな面白そうに笑いながら、地上じべたや樹から虫か何かを探してっているのであった。
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
上から見下ろすからでもあろうが、どの家もみんな、地平じべたに食い付いているように見えた。信州伊那のこおり川路の郷なのである。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寒い寒い朝、耳朶が千断ちぎれそうで、靴の裏が路上じべたに凍着くのでした。此寒い寒い朝だのに、停車場はもう一杯の人でした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)