“じびた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地面66.7%
地板14.3%
土地4.8%
地下4.8%
地平4.8%
大地4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあどうだ。二人とも地面じびたに手をいて、お辞儀をしなせえ。拳固で一つ頭をこつんだ。もちろん酒は私がおごってやる」
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
見るかいや。のう殿。わしは、これい、地板じびたへ倒りょうとしたがいの。……うふッ
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お刀はたしかに己が脊負ってお屋敷から出たに違いないが、河岸ぶちへ来て、己が正体なくなって土地じびたへ坐った時に、常がこう/\と云った事はかすかに覚えてるが
狼狽まごついて、地下じびたをひらひらと飛び廻わッていた,が、あわや「コロ」の爪にかかりそうになッた。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
昨日は是非貰いたかった、地平じびたへ手を突いてまで貰いたかった。しかし草鞋銭わらじせんを貰うよりも、坑夫になる方が得だと勘定したから、手を出して頂きたいところを、無理に断ったんである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
佐賀町通さがちょうどおりをひょろ/\参りまして、佐賀町川岸がしから仙台川岸を向うに見て、十間ばかりくと、番頭は袴を穿き羽織を着たなりでベタ/\と大地じびたへ坐ってしまい、動きません。