“川岸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かし65.5%
がし13.8%
かはぎし10.3%
かわぎし10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい此間の大雨の晩、おつさんは何處かで引かけてふらふら歸つて來る川岸かしつぷちで、正に身を投げようとする女を抱きとめた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
前には熊谷より前橋へ出ますには本庄宿の手前に御堂坂みどうざかと申す所より榎木戸村えのきどむらから八ちょう川岸がし、それより五りょうと申す所に日光一の関所がございます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これはい。如何いかにも按摩あんま川岸かはぎしつてをうかゞうやうにえる、が、尋常たゞ按摩あんまちがひがない。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
浜町はまちょう蔵前くらまえあたりの川岸かわぎしで、火におわれて、いかだの上なぞへとびこんだ人々の中には、どおし火の風をあびつづけて、生きた思いもなく、こごまっていた人もあり
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)