“蔵前”のいろいろな読み方と例文
旧字:藏前
読み方割合
くらまえ93.9%
くらまへ6.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、京の芸子や仲居たちは、江戸蔵前(くらまえ)の大通(だいつう)のお嬢様が、いよいよお立ちというので、走井(はしりい)の茶屋まで見送ってきたものである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そぞろに蔵前(くらまえ)の旦那衆を想像せしむる我が敬愛する下町(したまち)の俳人某子(なにがしし)の邸宅は、団十郎(だんじゅうろう)の旧宅とその広大なる庭園を隣り合せにしている。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
第三に見える浅草はつつましい下町(したまち)の一部である。花川戸(はなかはど)、山谷(さんや)、駒形(こまかた)、蔵前(くらまへ)——その外(ほか)何処(どこ)でも差支(さしつか)へない。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
学校の事も何(なに)も彼(か)も忘れて、駒形(こまがた)から蔵前(くらまへ)、蔵前(くらまへ)から浅草橋(あさくさばし)………其(そ)れから葭町(よしちやう)の方へとどん/\歩いた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)