“くらまえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔵前97.9%
倉前2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがしばらくするうちに二十四か所ぐらいにふえた。蔵前くらまえの高工からは物凄ものすごい火の柱が立ち、十二階はてっぺんから火を吹いた。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
私の生れは栃木県の宇都宮在で、国の中学校を卒業すると東京へ来て蔵前くらまえの高等工業へ這入り、そこを出てから間もなく技師になったのです。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
十数輛の馬車と人夫と、そして先発の李固とが、貨物の商品や旅の必需品をつんで、盧家の倉前くらまえから西南へ立って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)