“蔵前風”の読み方と例文
読み方割合
くらまえふう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに蔵前風くらまえふう丸髷まるまげの美女が、冬の陽ざしを戸閉とざしていたら、誰が目にも、この屋敷の若奥様か或いはおめかけ様、——まさかに掏摸すりの見返りが居催促とは見えなかろう。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
急に流れこむ外の光線をうけてまぶしげな微笑を含んでいる女の半身——見ると蔵前風くらまえふう丸髷まるまげくずしに被布ひふを着て、琴か茶か挿花はなの師匠でもありそうな身装みなり、姿はまるで変っているが
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)