“挿花”のいろいろな読み方と例文
旧字:插花
読み方割合
はな31.3%
さしばな31.3%
そうか25.0%
いけばな12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弓町の近くに住む、挿花はなの師匠だという話なので、お蝶は、ワラでもつかみたいところですから、そのまま女にいて行きました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
室は綺麗きれいに掃除されたり。床の間の掛物、花瓶かびん挿花さしばな、置物の工合なんど高雅に見えて一入ひとしおの趣きあるは書生上りの中川がたしなみあらず。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
かぞえきれぬ程な間ごと間ごとの花瓶かへいや籠には、菊が匂った。老女らと共に、それぞれの室にも挿花そうかの意匠をほどこしおえた草心尼は、やがて
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一 既に優美をたっとぶと言えば、遊芸はおのずから女子社会の専有にして、音楽は勿論、茶の湯、挿花いけばな、歌、誹諧、書画等の稽古は、家計の許す限り等閑にす可らず。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)