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さしばな
ふりがな文庫
“
挿花
(
さしばな
)” の例文
旧字:
插花
室は
綺麗
(
きれい
)
に掃除されたり。床の間の掛物、
花瓶
(
かびん
)
の
挿花
(
さしばな
)
、置物の工合なんど高雅に見えて
一入
(
ひとしお
)
の趣きあるは書生上りの中川が
嗜
(
たしなみ
)
に
非
(
あら
)
ず。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
花笠を造つたり、小さな
山車
(
だし
)
を
慥
(
こしら
)
へたり、山車の屋根を飾る
挿花
(
さしばな
)
を考へたりして、キヤツキヤツと騒いで居るのでした。
女王
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
洋燈
(
らんぷ
)
の
光
(
ひかり
)
は
煌々
(
くわう/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか、
武骨
(
ぶこつ
)
なる
水兵等
(
すいへいら
)
が、
優
(
やさ
)
しい
心
(
こゝろ
)
で
飾立
(
かざりた
)
てた
挿花
(
さしばな
)
や、
壁間
(
かべ
)
に『
歡迎
(
ウエルカム
)
』と
巧妙
(
たくみ
)
に
作
(
つく
)
られた
橄欖
(
かんらん
)
の
緑
(
みどり
)
の
葉
(
は
)
などを、
美
(
うつ
)
くしく
照
(
てら
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
女王のように振舞っているのを
外
(
よそ
)
に、美奈子は自分の離れの居間に、日本室の居間に、気に入りの女中を相手に、お琴や
挿花
(
さしばな
)
のお
復習
(
さらい
)
に静かな半日を送るのが常だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
消し忘れた天井の電燈さえまた昨夜と同じように床の間の壁に
挿花
(
さしばな
)
の影を描いている。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“挿花”の意味
《名詞》
いけばな。
頭髪に花を挿すこと。
(出典:Wiktionary)
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“挿”で始まる語句
挿
挿絵
挿画
挿入
挿話
挿頭
挿櫛
挿木
挿込
挿毛