“復習”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さらい21.8%
さら16.4%
おさらい12.7%
ふくしゅう12.7%
おさらひ7.3%
さらえ5.5%
さらひ5.5%
ふくしふ5.5%
さらつ3.6%
おさらえ1.8%
さらっ1.8%
ふくしう1.8%
ふくしゆう1.8%
サラ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞を拾読ひろいよみしていたお政は眼鏡越しに娘を見遣みやッて、「欠びをして徒然つくねんとしていることはないやアね。本でも出して来てお復習さらいなさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鏡台の前に坐つてゐたかゝへの一人の蝶子が言ふと、咲子はまた自分の頭脳あたまへしつかり詰めこむやうに復習さらつてから、下駄を突かけた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
下婢は自分から進んで一字でも多く覚えようと思うような娘ではなかったが、主人の思惑おもわくはばかって、申訳ばかりに本の復習おさらいを始めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
といわれるので、長吉ちょうきち落第らくだいしてはならないとおもって、うちかえってからも、その学校がっこうならってきた算術さんじゅつはかならず復習ふくしゅういたしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
萬七も惡い心持はしなかつたでせう、ツイ先に立つて庫裡くりへ入ると、調べ口の復習おさらひをするやうに八五郎に話してくれました。
少しも安息やすむ暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習さらえてやらねばならず、炊事にたきから洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そして大変疲労くたびれて家に帰りました。宵のうちに、ちよつとお復習さらひをして(またあしたの朝お母さんに、笑はれては口惜しい)
目醒時計の憤慨 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
けれども小六ころくはさうはなしきても、まだつてた。それで仕舞しまひには、友達ともだちが、小六ころくは、退屈たいくつあまりに訪問はうもんをして、談話だんわ復習ふくしふふけるものだとひやうした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私も一寸々々ちよいちよい一緒に行かぬではなかつたが、怎してか大抵一人先に帰つて来るので、父の仕事場にしてある店先の板間に、竹屑やら鉋屑かんなくづの中に腹匍はらばひになつては、汗を流しながら読本を復習さらつたり
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私が復習おさらえを済ましてから九段の老先生から借りて来た「近世説美少年録」という本を読んできかせようとすると父は
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『吉蔵はここで本を復習さらっていますじゃないかね。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そこあいちやんは恰度ちやうど稽古けいこときのやうに前掛まへかけうへ兩手りやうてんで、それを復習ふくしうはじめました、が其聲そのこゑ咳嗄しわがれてへんきこえ、其一語々々そのいちご/\平常いつもおなじではありませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これは理科りかそのかんして、ごく簡單かんたん知識ちしきさづけるために出來できたもので、學校がつこうならふことを、一々いち/\實物じつぶつてらして復習ふくしゆうすることが出來できます。それですからいつも熱心ねつしんをとこをんないつぱいです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
……おい、ひとつ、ここで復習サラって見せようか。……大正七年の六月に、北海道の北の端れで、稚内わっかない築港の名代の大難工事が始まった。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)