復習さらえ)” の例文
少しも安息やすむ暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習さらえてやらねばならず、炊事にたきから洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あまりに遊び過ごすと、せっかくこれまで教わったことをみんな忘れてしまいますから、毎日一度ずつは、本を出してお復習さらえをなさい。それから父さん母さんに世話をやかしてはいけません。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
復習さらえッて」とお勢は鼻声になッてまゆひそめた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)