“安息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんそく28.6%
やすみ21.4%
やすらひ14.3%
いこい7.1%
やす7.1%
やすき7.1%
やすらぎ7.1%
アルサケス7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通ふつういねこなら、ぜいたくでもなんでもないのだが、二ひきには、ゆるされぬのぞみでありました。わずかばかりの安息あんそくが、おそろしいむくいで、仕返しかえしされねばならなかったのです。
どこかに生きながら (新字新仮名) / 小川未明(著)
その日既に定まり、その月の数汝により、汝これが区域さかいを立てて越えざらしめ給うなれば、これに目を離して安息やすみを得させ、これをして傭人やといびとのその日を
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しかも駒に跨がりて、彼処かしこに佇む日の限り、汝にもまた天国の安息やすらひなきを心せよ!
睡眠不足の旅の疲れと、トルストイ翁に今会いに行く昂奮こうふんとで熱病患者の様であった彼の眼にも、花の空色は不思議に深い安息いこいを与えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
少しも安息やすむ暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習さらえてやらねばならず、炊事にたきから洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我彼に請ひていひけるは、あゝねがはくは汝のすゑつひに安息やすきをえんことを、請ふここにわが思想おもひもつれとなれるふしを解け 九四—九六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
安息やすらぎを与えたまえ。……主よ、安息やすらぎを与えたまえ。……」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
之に便乘してパルテイヤ即ち支那で申しまする安息アルサケス國の國名と同一であつて、パツラヷ即ちパールダヷ説が出現して、一時は西洋の印度波斯學者の間に殆んど定説のやうになりましたのであります。
金剛智三蔵と将軍米准那 (旧字旧仮名) / 榊亮三郎(著)