“炊事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいじ63.2%
すゐじ15.8%
かしぎ10.5%
かしき5.3%
にたき5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炊事すいじのほうの手助けをしたりしていたため、開式になって、はじめて荒田老の怪奇な姿に接し、非常におどろいたらしかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
鐵砲玉てつぱうだま麥藁むぎわらかごへもれられた。與吉よきちはそれを大事相だいじさうつては時とき/″\のぞきながら、おつぎが炊事すゐじあひだ大人おとなしくしてすわつてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かねて今宵こよいのことをもくろんでいる裏切うらぎり者は、夕方の炊事かしぎどきを見はからって、とりで用水ようすい——山からひく掛樋かけひ泉水せんすい井戸いど、そのほかの貯水池ちょすいちへ、酔魚草すいぎょそう、とりかぶとなどという
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つてればなんぼでもわけねえんだが荷物にもつがあるもんだから、れつきりしかつちやねえつちやつた、んでもくらぢやこのうへはねえんだ、炊事かしきわれすんだんべから、われそつちへしまつてけな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
少しも安息やすむ暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習さらえてやらねばならず、炊事にたきから洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)