“すいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炊事66.7%
垂示16.7%
水耳5.6%
遂事5.6%
酔耳5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっさいには、木曾の娘子軍じょうしぐんというものは、粮食の運搬、炊事すいじ、死傷の看護、縫工ぬいこうなどの面で、ずいぶん軍務をたすけていたのではないかと思われる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何と云う垂示すいじがあったかは少しも覚えておらぬが、当時の光景は依然として脳底に印せられてある。今でも隠寮へ行くと懐旧の情が涌いて来る。
鹿山庵居 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
「耳の形のふくよかなことは。これは水耳すいじと申します。木耳もくじにしなければなりますまい。六しんを失い財帛ざいはく不足孤苦無援の木耳にね」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
成事せいじかず、遂事すいじいさめず、既往きおうとがめずというおしえもあるから、わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのわけは、彼が過日八つ手のしげみの間の中で酔耳すいじ(というものがあるとして)を通して聞いた奇怪な事実の研究に没頭していたからだ。