“垂示”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいじ60.0%
すいし20.0%
すゐし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
特に垂示すいじを煩わす次第でござるが、しかし、あの和尚のこと故に、時々脱線して……凡慮にはあたわぬことをいい出されるやも知れない。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
世間一般に実事は一円馬耳風ばじふうにて御頓着とんちゃくなし。ゆえに拙者やむをえずせつに社中の諸賢に望みまするは、この法をあまねくわが国の農家へ播伝はでん実行せしむる手段の垂示すいしを賜わらんことの一事でござる。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
「示平安。数百精兵護錦旗。順風解纜到天涯。分襟今日吾何道。応記二翁垂示詩。」冢子ちようし棠助は既に平安と称してゐた。二翁垂示すゐしの詩とは蘭軒榛軒の作を謂ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)