“碧巌録”の読み方と例文
旧字:碧巖録
読み方割合
へきがんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母はもう眠ったあとで、あやも寝間ねまへはいり、庄兵衛も自分の寝間で夜具にはいったまま、碧巌録へきがんろくの一冊を読んでいた。
十八条乙 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
無門関か碧巌録へきがんろくの公案からでも取材したのかナ。なんしろ「無」とあるから。凡骨はツマランことを考えるよ。しかし別段、花をいじっているわけではない。
安吾巷談:11 教祖展覧会 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
碧巌録へきがんろくに、泥牛でいぎう海に入つて消息なし、と云ふもの、乃ちこの境の妙諦めうていを教へて実に遺憾なし。あゝ泥牛海に入つて消息なし、しかも其消息や宇宙に遍満せる也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)