“へきがんろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碧巌録85.7%
碧巖録14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
碧巌録へきがんろくに、泥牛でいぎう海に入つて消息なし、と云ふもの、乃ちこの境の妙諦めうていを教へて実に遺憾なし。あゝ泥牛海に入つて消息なし、しかも其消息や宇宙に遍満せる也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
知に止まる者はいつも信を見失うではないか。昔大慧だいえは禅が知に堕するのを恐れて、あの『碧巌録へきがんろく』を火に投じた。作家は一度彼が誇る知を火に投ずる勇気を持たねばならぬ。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
勇はここ一週間ばかり、毎晩、奧州松島の瑞巖寺ずゐがんじから來た某師の「碧巖録へきがんろく提唱ていしやうを聽きに行き、その度毎に參禪さんぜんをしてゐた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)