“提唱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていしょう66.7%
ていしやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この頃ではこの議を随分ずいぶん自分から提唱ていしょうして、乱れぬ程度でこの女のみにいられた苛酷かこく起居ききょから解放されて居るには居ます。思い出しました。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
宜道はふところに黒い表紙の本を入れていた。宗助は無論手ぶらであった。提唱ていしょうと云うのが、学校でいう講義の意味である事さえ、ここへ来て始めて知った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
勇はここ一週間ばかり、毎晩、奧州松島の瑞巖寺ずゐがんじから來た某師の「碧巖録へきがんろく提唱ていしやうを聽きに行き、その度毎に參禪さんぜんをしてゐた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
宜道ぎだうふところくろ表紙へうしほんれてゐた。宗助そうすけ無論むろんぶらであつた。提唱ていしやうふのが、學校がくかうでいふ講義かうぎ意味いみであることさへ、此所こゝはじめてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)