“提燈”のいろいろな読み方と例文
新字:提灯
読み方(ふりがな)割合
ちょうちん69.3%
ちやうちん10.2%
かんばん5.7%
ちようちん5.7%
ランタン2.3%
あかり1.1%
ちゃうちん1.1%
ぢょうちん1.1%
ひさげとう1.1%
カンテラ1.1%
(他:1)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“提燈”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本12.5%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本3.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これに次ぐものはオイルランプなり、これまた一行人いちこうじんをして、手に提燈ちょうちんを携ふのはんとわかれしむ。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あっ、いけねえ! ……おばば、もう首など斬って持ってゆくのは止せ。提燈ちょうちんを持って、誰かこっちへ降りてくる」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて隣村の森のかげから姉たちの提燈ちやうちんがちらちら現れると、私は、おう、と大聲あげて兩手を振つた。
思ひ出 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
しかし小僧さんは四斗たるくらゐの大きい提燈ちやうちんを、門ののきばにつるしに来たのでありました。
百姓の足、坊さんの足 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
提燈かんばん澤瀉をもだかの紋ありしかば、氣ばやくも浪崎さまの御入來おはしたると思ひて、閉づべき小門を其ままに待參らせし
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見よや女子おんな勢力いきほひと言はぬばかり、春秋はるあきしらぬ五丁町のにぎはひ、送りの提燈かんばんいま流行はやらねど
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この者切られし首の髮をとらへてあたかも提燈ちようちんの如く之をおのが手につるせり、首は我等を見てあゝ/\といふ 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
をとこは三五らうなか仁和賀にわかのさらひ、北廓ほくくわく全盛ぜんせいわたせば、のき提燈ちようちん電氣燈でんきとう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると何を考えたのか水夫長が大急ぎで自分の部屋に飛び込んで行ったので、皆は又ハッとさせられた……ところが間もなく、その水夫長が片手に小さな提燈ランタンをブラ下げて出て来たので、ホッとした連中が訳もなくアトからゾロゾロとクッ付いて行った。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
仮令たとえ諸君がかの古の希臘ギリシア提燈ランタンを携へて探しまはつても、世間の評判によつて自己の社会上の位置や仕事の上に何等の利害得失を蒙らない人を見付出すことは不可能であらう。吾人は自己の確信を臆することなく吐露する個人の集団ではなく、他の国民に比して極めて臆病なる群衆である。吾人は相互に恐れ合つてゐるのである。
少数と多数 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
突然、二人の後ろへ、沢庵坊たくあんぼうの声と提燈あかりの影がさした。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三つの提燈あかりはしきりに揺れ、しきりに明滅する。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此時このとき、一ぱうへロレンス法師ほふし提燈ちゃうちん鶴嘴つるはし鋤等すきとうたづさへてきたる。
若紳士が言ったのは、例の、おいてけ堀、片葉のあし、足洗い屋敷、埋蔵うめぐらどぶ小豆婆あずきばば、送り提燈ぢょうちんとともに、土地の七不思議に数えられた、幻の音曲である。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夕になれば緑葉の下にいろどりたる提燈ひさげとうれり。
遠方信号が赤だった。吉川機関手は眼をむいて拡大鏡から前方を見詰めた。そして、レギレーターを戻した。もし信号機に故障があれば、暗闇の信号所で青い提燈カンテラを振り回すはずだ。
汽笛 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
提燈ランテルヌを持って来させて眺めてみると、それはまごう方なく、フランス王ルイ十七世の無残にも衰頽した姿であった。
カストリ侯実録 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)