“ぢょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
提灯89.5%
挑灯5.3%
提燈5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正吉は本所御蔵の堀へ抜け、小泉町の方へ引返して両国へ出ようとした、然し表通りへ出る前に、行手を御用提灯ぢょうちんさえぎられた。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
小豆あずき色の十徳に、投げ頭巾をかぶり、袖口から小田原挑灯ぢょうちんをぶらさげて一閑は歩いている。人品のいい、かない気性の老人に思われた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若紳士が言ったのは、例の、おいてけ堀、片葉のあし、足洗い屋敷、埋蔵うめぐらどぶ小豆婆あずきばば、送り提燈ぢょうちんとともに、土地の七不思議に数えられた、幻の音曲である。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)