“ちょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
提灯84.1%
提燈14.7%
堤灯0.5%
堤燈0.2%
挑灯0.2%
灯燈0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かなる前後と枯れ尽したる左右を乗りえて、暗夜やみよを照らす提灯ちょうちんの火のごとく揺れて来る、動いてくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大阪風に赤い提灯ちょうちんなどを出した両側の飲食店——その間をのろのろした腕車くるまで、石高な道を揺られて行く笹村は
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
これに次ぐものはオイルランプなり、これまた一行人いちこうじんをして、手に提燈ちょうちんを携ふのはんとわかれしむ。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あっ、いけねえ! ……おばば、もう首など斬って持ってゆくのは止せ。提燈ちょうちんを持って、誰かこっちへ降りてくる」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その刹那せつな、博士の顔が絶望に木枯こがらしの中の破れ堤灯ちょうちんのようにゆがんだ。
ああそうそう、あのブヨブヨした堤灯ちょうちん形の段だらだけは、貴方にはご存知がないはずです。ですけど、私の眼にさえも、それは異様なものに映じておりました。多分それというのも、胆汁や腹腔内の出血などが、泥さえも交え、ドロドロにかきまざっていたせいもあるでしょうが、ちょうどその色雑多な液の中で、腸綿のとぐろがブワブワ浮んでいるように見えたのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで堤燈ちょうちんりてゆこうとりました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
天井からは挑灯ちょうちんに造花、下には椅子テーブルに植木鉢のみならず舞台で使う藪畳やぶだたみのような植込うえこみが置いてあるので
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
朝まだき、東の空ようやく白みしころ、人々皆起きいでて合羽かっぱを着、灯燈ちょうちんつけ舷燈たずさえなどして波止場に集まりぬ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)