“ちょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
提灯85.1%
提燈13.7%
挑灯0.4%
堤灯0.4%
堤燈0.2%
灯燈0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言わば提灯ちょうちんに釣鐘、——それは判っているが、思い合った二人の仲、目をつぶって許してやったら、こんな事にはならなかったはずだ
集まった提燈ちょうちんが、がやがや騒いでいるのを見て、沢庵が駈けもどって来るのと同時に、旅籠の手代が、大声で沢庵を呼び返していた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ごらんなさい。あの高藪たかやぶの上に、ふらふらと、人魂ひとだまのような赤い挑灯ちょうちんがしきりに暗号を振っているでしょうが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその表には、KDと、あきらかにドルセット侯爵夫人の頭文字かしらもじがうってあるのさえ見えた。その刹那せつな、博士の顔が絶望に木枯こがらしの中の破れ堤灯ちょうちんのようにゆがんだ。……
真吉しんきちは、おかあさんのいの呉服店ごふくみせおもしました。そこで堤燈ちょうちんりてゆこうとりました。ふいに、真吉しんきちかえってきたので、呉服店ごふくみせのおかみさんは、おどろいて
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
朝まだき、東の空ようやく白みしころ、人々皆起きいでて合羽かっぱを着、灯燈ちょうちんつけ舷燈たずさえなどして波止場に集まりぬ。波止場は事なかりき。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)