“携”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たずさ68.1%
たづさ15.7%
3.9%
たずさわ3.9%
3.4%
たず1.0%
たずさう1.0%
タズサ1.0%
かゝ0.5%
たずさえ0.5%
(他:2)1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして無形の鎖でつながれたまま、手をたずさえてどこまでも、いっしょに歩調を共にしなければならない事を見出した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
舟底が砂へすれると共に、羽織をとって起上り、大刀を舟に残して短刀だけに、揖を削り上げた木刀をたずさえ浅瀬へ降立った。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
が、たづさかへところものは、玄關げんくわんでニキタにみんなうばはれてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
東京とうきやういへたゝむとき宗助そうすけ先祖せんぞ位牌ゐはいひとのこらずたづさえて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と金子を渡すと、多助は金を懐に入れ、提灯をげて佐久間町のうちを出て、聖堂前にかゝり、桜の馬場へ上って参りました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
往来では彼はサモイレンコと並んで行き、その後ろに箱を抱えた補祭がつづき、一番あとから従卒がトランクを二つげてついて行く。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
同じ文字のことにたずさわってながらこんなに立場が違うのはどういうわけであろうと倉皇そうこうのあいだに考えてみた。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
曾根は女の力でささえられたような家族の中に居て、又、女の力で支えられたような芸術にたずさわっていた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その父は、半歳程経つて、近所に火事のあつた時、人先に水桶をつて会堂の屋根に上つて、足を辷らして落ちて死んだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その父は、半歳程經つて近所に火事のあつた時、人先に水桶をつて會堂の屋根に上つて、足を辷らして落ちて死んだ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
文学にたずさわって居る女の人の裡には随分下らない只一種の好奇心や何となし好きだ位でやって居る人だってある。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼はただ婆さんに云われた通り、自分のような他人ひとのような、長いような短かいような、出るような這入はいるようなものを、一生懸命に探し当てて、それを忘れないでたずさえているというまでであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜行は必ず提灯ちょうちんたずさえ、はなはだしきは月夜にもこれをたずさうる者あり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
○杖は日本人もこれをたずさうるもの多し。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
予モ亦ラジオヲ以テ長年ノ趣味トスルモノニシテ、予ガ組立テタル愛機『スーパーヘテロダイン』ヲタズサエテ今回此途コノトニノボレリ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
願ワクバ仁義ノイクサタズサ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風呂敷包をかゝへながら紙問屋の店頭みせさきまで行きますと、そこに居る番頭が直ぐ私を見つけまして、小僧にそれと知らせたものです。
江戸大阪の勤番よりたずさえかえ土産みやげの品は、旅費ののこりにあらざれば所謂いわゆる役徳をつみたるものより外ならず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此時このとき探檢服たんけんふく輕裝けいさうで、龕燈がんどうたつさへてた。
左太夫が倒れると、右近は少しも悪怯わるびれた様子もなく、蒼白な顔に覚悟の瞳を輝かしながら、左太夫の取り落した槍をひっさげてそこに立った。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)