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危險
読み方 | 割合 |
きけん | 64.0% |
あぶな | 16.0% |
けんのん | 8.0% |
あぶない | 4.0% |
あぶねえ | 4.0% |
あやふき | 4.0% |
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それ
故に
二階或は
三階に
居合せた
人が、
階下を
通ることの
危險を
侵してまで
屋外に
逃げ
出さうとする
不見識な
行動は
排斥すべきである。
おつぎは
後の
方へ
隱れて
居た。
勘次は
箸を一
本持つて
危險い
物にでも
觸るやうに
平椀の
馬鈴薯を
其先へ
刺しては一
杯に
口を
開いて
頬張つた。
さも
無ければ
那樣ことを
恐がると
云ふ
理窟がないて。
一體お
前さんに
限らず、
乘合の
方々も
又然うぢや、
初手から
然ほど
生命が
危險だと
思ツたら、
船なんぞに
乘らぬが
可いて。
『さあ、
斯うなつたら
逃す
事でないぞ。』と
最早腹の
空しい
事も、
命の
危險な
事も、
悉皆忘れてしまつた。
「
危險よ、さあ
此でも
持つて
居ろ」おつぎは
切り
掛けの
大根をやつた。
與吉は
直にそれを
噛ぢつた。
されどかしこにて
特に
危險を顧みざるは船手を
統ぶる人々なるべし