“危險”のいろいろな読み方と例文
新字:危険
読み方割合
きけん64.0%
あぶな16.0%
けんのん8.0%
あぶない4.0%
あぶねえ4.0%
あやふき4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆゑ二階にかいあるひ三階さんがい居合ゐあはせたひとが、階下かいかとほることの危險きけんおかしてまで屋外おくがいさうとする不見識ふけんしき行動こうどう排斥はいせきすべきである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
おつぎはうしろはうかくれてた。勘次かんじはしを一ぽんつて危險あぶなものにでもさはるやうに平椀ひらわん馬鈴薯じやがたらいもそのさきしては一ぱいくちいて頬張ほゝばつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さもければ那樣そんなことをこはがると理窟りくつがないて。一體いつたいまへさんにかぎらず、乘合のりあひ方々かた/″\またうぢや、初手しよてからほど生命いのち危險けんのんだとおもツたら、ふねなんぞにらぬがいて。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『さあ、うなつたらにがことでないぞ。』と最早もはやはらむなしいことも、いのち危險あぶないことも、悉皆すつかりわすれてしまつた。
危險あぶねえよ、さあこれでもつてろ」おつぎはけの大根だいこをやつた。與吉よきちすぐにそれをぢつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
されどかしこにてこと危險あやふきを顧みざるは船手をぶる人々なるべし
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)