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危險
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きけん
それ
故に
二階或は
三階に
居合せた
人が、
階下を
通ることの
危險を
侵してまで
屋外に
逃げ
出さうとする
不見識な
行動は
排斥すべきである。
そこで、
私の
心配するのは、
義侠な
大佐閣下は、
吾等の
大難を
助けやうとして、
御自身に
危險をお
招きになる
樣な
事はあるまいか。
が、
然うすると、
深山の
小驛ですから、
旅舍にも
食料にも、
乘客に
對する
設備が
不足で、
危險であるからとの
事でありました。
なに
引つ
掛つちや
不可ませんがね。
默つて
向に
喋舌らして、
聞いてゐる
分には、
少しも
危險はありません。たゞ
面白い
丈です
「
眠つては
危險だぞ。
左手の
川に
氣を
附けろ‥‥」と、
暫くすると
突然前の
方で
小隊長の
大島少尉の
呶鳴る
聲が
聞えた。
夫れが
爲めに
大邊危險が
有るとの
事ですが、
私が
田舍に
居りまする
時分、
之れに
就て
實見した
事が
有りますから、
夫れをば
申し
上げ
樣と
存じます、
夫れは二
歳斗りの
子供が
未だ
併し
入るには
危險であるから、
窟内に
酢を
散布して、
然うして
後に
入るが
好からう。
今乞食坊主に
頼む
氣になつたのは、なんとなくえらさうに
見える
坊主の
態度に
信を
起したのと、
水一ぱいでする
呪なら
間違つた
處で
危險な
事もあるまいと
思つたのとのためである。
其の
頃の
腹が一
番危險だといはれて
居る
如くお
品はそれが
原因で
斃れたのである。
胎兒は四
月一
杯籠つたので
兩性が
明かに
區別されて
居た。
小さい
股の
間には
飯粒程の
突起があつた。
考へると、自分が
極めて
危險な立場にゐるやうに思はれる。
何時危險に
遭遇して
遁げて
來ても、
一見して
其所在が
分るやうに、
其處には
私の
白シヤツを
裂いて
目標を
立て、
勢を
込めて
少年と
共に
發足した。
「
兎に
角滿洲だの、
哈爾賓だのつて
物騷な
所ですね。
僕は
何だか
危險な
樣な
心持がしてならない」と
云つた。
警備隊から、
驚破と
駈つけた
兵員達は、
外套も
被なかつたのが
多いさうである。
危險を
冒して、あの
暴風雨の
中を、
電柱を
攀ぢて、
消しとめたのであると
聞いた。
斯うなると
日頃の
探檢氣が
生じて、
危險を
思はず、
更に
奧の
方へ
進むと、
這は
如何に、
足下に
大々蜈蜙がのたくツて
居る——と
思つたのは
束の
間で、
龕燈の
火で
照らして
見ると
假令監視の
目から
逭れて
女に
接近したとしても、
打ち
込んだ
女の
情が
強ければ
蛸壺の
蛸が
騙される
樣にころりと
落す
工夫のつくまでは
男は
忍耐と
寧ろ
危險とを
併せて
凌がねば
成らぬ。
一方屋外に
避難せんとする
場合に
於ては、まだ
出きらない
内に
家屋倒潰し、
而も
入口の
大きな
横木に
壓伏せられる
危險が
伴ふことがある。
麹町、
番町の
火事は、
私たち
鄰家二三軒が、
皆跣足で
逃出して、
此の
片側の
平家の
屋根から
瓦が
土煙を
揚げて
崩るゝ
向側を
駈拔けて、いくらか
危險の
少なさうな、
四角を
曲つた
故に
貴下が、
吾等を
救はんとて、
強いて
危險を
冐すが
如きは、
吾等の
深く
憂ふる
處なり。
余は
此時、
探檢服の
輕裝で、
手に
龕燈を
携へて
居た。
中に
入るのは
危險であらうが、
龕燈の
光を
射し
向けて、
入口から
内部を
照らし
見るには
差支へなからうと
考へ、
單身横穴の
入口まで
進んだ。
二人は
同時に、
川岸へドンと
怪し
飛んだ。
曲角に(
危險につき
注意)と
札が
建つてゐる。
「
一人女」「
一人坊主」は、
暴風か、
火災か、
難破か、いづれにもせよ
危險ありて、
船を
襲ふの
兆なりと
言傳へて、
船頭は
太く
之を
忌めり。
其日の
加能丸は
偶然一
人の
旅僧を
乘せたり。
重湯か、
薄粥、
或は
麺麭を
少量と
言はれたけれども、
汽車で、そんなものは
得られなかつた。
乘通しは
危險だから。……で、
米原で
泊つたが、
羽織も
着ない
少年には、
粥は
煮てくれぬ。
それが
因で
事の
破滅に
成りさうで、
危險で
不可い。