“乘客”のいろいろな読み方と例文
新字:乗客
読み方割合
じようきやく33.3%
じようかく25.0%
のりて16.7%
じやうきやく8.3%
きやく8.3%
じやうかく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此日このひ宗助そうすけかくもとおもつて電車でんしやつた。ところ日曜にちえう好天氣かうてんきにもかゝはらず、平常へいじやうよりは乘客じようきやくすくないのでれいになく乘心地のりごゝちかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
が、うすると、深山しんざん小驛せうえきですから、旅舍りよしやにも食料しよくれうにも、乘客じようかくたいする設備せつび不足ふそくで、危險きけんであるからとのことでありました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
人が込むだらうからと云つて一等の切符を買つたが、車は平生よりも乘客のりてが少かつた。同室の四五人の婦人客は皆ペピユブリツクで降りた。
巴里の独立祭 (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今度こんどこの弦月丸げんげつまる航海かうかいには乘客じやうきやくかずは五百にんちか船員せんゐんあはせると七百にん以上いじやう乘組のりくみであるが、其中そのなか日本人につぽんじんといふのは夫人ふじん少年せうねんわたくしとの三めいのみ
ため蝋燭らふそくまでした車夫くるまやは、ついとほりの乘客きやくではない、馴染なじみらしく、したしげに問懸とひかける。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かくごと風雲ふううんは、加能丸かのうまる既往きわう航海史上かうかいしじやうめづらしからぬ現象げんしやうなれども、(一人坊主ひとりばうず)の前兆ぜんてうりて臆測おくそくせる乘客じやうかくは、かゝ現象げんしやうもつすゐすべき、風雨ふうう程度ていどよりも、むし幾十倍いくじふばいおそれいだきて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)