“じようかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乘客50.0%
乗客50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、同列車どうれつしや乘客じようかくうちで、停車場ステエシヨンはなれましたのは、多分たぶんわたし一番いちばんあとだつたらうとおもひます。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
せめては四邊あたりこゝろきて、肩身かたみせまくすくみたらば、いさゝじよするはうもあらむ、遠慮ゑんりよもなくせきめて、落着おちつすましたるがにくしとて、乘客じようかくの一にんまへすゝみて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
にはかぞうるほどの乗客じようかくもなさゝうな、あまさびしさに、——なつ我家わがや戸外おもてからのぞくやうに——上下あとさき見渡みわたすと、なりの寄席よせほどにむら/\とへやも、さあ、ふたつぐらゐはあつたらう。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船が一日遅れたのでマルセエユの聖誕祭クリスマスを観ることの出来ないのを洋人の乗客じようかくは残念がつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)