“席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せき71.4%
むしろ20.2%
シイト2.4%
たたみ1.2%
しきもの1.2%
たゝみ1.2%
シート1.2%
ムシロ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私(わたくし)は漸(やうや)くほつとした心(こころ)もちになつて、卷煙草(まきたばこ)に火(ひ)をつけながら、始(はじめ)て懶(ものう)い睚(まぶた)をあげて、前(まへ)の席(せき)に腰(こし)を下(おろ)してゐた小娘(こむすめ)の顏(かほ)を一瞥(べつ)した。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
下谷(したや)團子坂(だんござか)の出店(でみせ)なり。夏(なつ)は屋根(やね)の上(うへ)に柱(はしら)を建(た)て、席(むしろ)を敷(し)きて客(きやく)を招(せう)ず。時々(とき/″\)夕立(ゆふだち)に蕎麥(そば)を攫(さら)はる、とおまけを謂(い)はねば不思議(ふしぎ)にならず。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
恁(かく)の如(ごと)く、がらあきの席(せき)であるから、下(した)へも置(お)かず、席(シイト)に取(と)つた——旅(たび)に馴(な)れないしるしには、真新(まあたらし)いのが見(み)すぼらしいバスケツトの中(なか)に、——お嬢(ぢやう)さん衣絵(きぬゑ)の頃(ころ)の
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
母親と聞いて文三の萎(しお)れ返るを見て、お政は好い責(せめ)道具を視付(みつ)けたという顔付、長羅宇(ながらう)の烟管(きせる)で席(たたみ)を叩(たた)くをキッカケに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一 下部(しもべ)あまた召使(めしつかう)とも万(よろず)の事自から辛労を忍て勤ること女の作法也。舅姑の為に衣を縫ひ食を調へ、夫に仕て衣を畳み席(しきもの)を掃き、子を育て汚(けがれ)を洗ひ、常に家の内に居て猥(みだり)に外へ出(いづ)べからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
勝手(かつて)の方へ立いで見れば家内(かない)の男女狂気(きやうき)のごとく駈(かけ)まはりて、家財(かざい)を水に流(なが)さじと手当(てあたり)しだいに取退(とりのく)る。水は低(ひくき)に随て潮(うしほ)のごとくおしきたり、已(すで)に席(たゝみ)を浸(ひた)し庭(には)に漲(みなぎ)る。
鯨の背(せな)を利用する事の出来る賭博打(ばくちうち)は飛行機の席(シート)も利用する事を知つてゐる筈だ。孰方(どつち)も危険が附(つ)き纏(まと)つてゐるだけに、興味は一段と深からう。
縛壁 釈名云、縛壁ハ以レ席(ムシロ) 縛著二於壁一也、漢語抄云、防壁(多都古毛)
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)