“定席”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうせき66.7%
こや16.7%
ぢやうせき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにも知らぬ岡安は、はりこんでいる刑事の間を、すれすれにくぐりぬけてきたことも知らずに、いつもの定席じょうせきに腰を下した。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
勘兵衛? いかにもその男は、両国広小路の曲独楽の定席こやの、太夫元をしていた勘兵衛であった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつも夜店の賑ふ八丁堀北島町の路地には片側に講釈の定席ぢやうせき、片側には娘義太夫の定席が向合むかひあつてゐるので、堂摺連だうするれんの手拍子は毎夜張扇はりあふぎひゞき打交うちまじはる。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)