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『路地』
ふりがな文庫
『
路地
(
ろじ
)
』
鉄橋と渡船との比較からこゝに思起されるのは立派な表通の街路に対して其の間々に隠れてゐる路地の興味である。擬造西洋館の商店並び立つ表通は丁度電車の往来する鉄橋の趣に等しい。それに反して日陰の薄暗い路地は恰も渡船の物哀にして情味の深きに似てゐる …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
自
(
おのづ
)
一層
(
ひとしほ
)
艶
(
なまめか
)
自
(
おのづか
)
際
(
ぎは
)
試
(
こゝろみ
)
物哀
(
ものあはれ
)
明
(
あきらか
)
打交
(
うちまじは
)
響
(
ひゞき
)
狭間
(
ひあはひ
)
此
(
かく
)
或
(
あるひ
)
表通
(
おもてどほり
)
午睡
(
ごすゐ
)
向合
(
むかひあ
)
味
(
あぢは
)
併
(
あは
)
定席
(
ぢやうせき
)
凡
(
すべ
)
思起
(
おもひおこ
)
公
(
おほやけ
)
拙作
(
せつさく
)
矢張
(
やはり
)
猶
(
なほ
)
果敢
(
はかな
)
角
(
かど
)
此方
(
こなた
)
渡船
(
わたしぶね
)
行灯
(
あんどう
)
辺
(
へん
)
蓋
(
けだ
)
遥
(
はるか
)
張扇
(
はりあふぎ
)
丁度
(
ちやうど
)
葭町
(
よしちやう
)
夕
(
ゆふべ
)
基
(
もとづ
)
地響
(
ぢひゞき
)
雖
(
いへど
)
中
(
うち
)
蔵造
(
くらづくり
)
行止
(
ゆきどま
)
湿
(
しめ
)
見出
(
みいだ
)
並樹
(
なみき
)
豊国
(
とよくに
)
趣
(
おもむき
)
軒並
(
のきなみ
)
這入
(
はい
)
隠宅
(
いんたく
)
一人
(
ひとり
)
正
(
まさ
)
到処
(
いたるところ
)
咳嗽
(
せき
)
夜
(
よ
)
尠
(
すくな
)
彼方
(
かなた
)
往来
(
ゆきき
)
恰
(
あたか
)
有徳
(
うとく
)
未
(
いま
)
楽境
(
らくきやう
)
中橋
(
なかばし
)
住古
(
すみふる
)
渾然
(
こんぜん
)
処嫌
(
ところきら
)
溝板
(
どぶいた
)
位
(
くらゐ
)
今日
(
こんにち
)
篇中
(
へんちゆう
)
而
(
しか
)
人
(
ひと
)