“軒並”のいろいろな読み方と例文
旧字:軒竝
読み方割合
のきなみ86.4%
のきなら9.1%
のきな4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜納屋はまなやづくりのいろは茶屋が、軒並のきなみの水引暖簾のれんに、白粉おしろいの香を競わせている中に、ここの川長かわちょうだけは、奥行のある川魚料理の門構え。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今一つは軒並のきならびに男女の二児が生まれて、男は貧しく女は富み栄える運をもたせたと、言ったような話になっているほかに、その連れ立って行こうという神の名が
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とにかくその障子の色のすがすがしさは、軒並のきなみの格子や建具たてぐすすぼけたのを、貧しいながら身だしなみのよい美女のように、清楚せいそで品よく見せている。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)