“到処”の読み方と例文
旧字:到處
読み方割合
いたるところ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の母親は大泣きに泣いて十幾幕も愁歎場しゅうたんばを見せた。彼の祖母は三度井戸に飛び込んで三度引上げらた。あとで彼の母親は到処いたるところで説明した。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
○日露戦争この方十年来到処いたるところ予の目につくは軍人ともつかず学生ともつかぬ一種の制服姿なり。市中電車の雇人やといにん、鉄道院の役人、軍人の馬丁。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
到処いたるところに古いシヤトオと古蹟とあり、気候も温暖にして頗る住居に好い処であつた。
馬鈴薯からトマト迄 (新字旧仮名) / 石川三四郎(著)