“いたるところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
到処63.6%
到處27.3%
隨處9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○日露戦争この方十年来到処いたるところ予の目につくは軍人ともつかず学生ともつかぬ一種の制服姿なり。市中電車の雇人やといにん、鉄道院の役人、軍人の馬丁。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
禿山渇水を到處いたるところに造り出して、土地の氣候を惡くし、天候を不調にし、一朝豪雨あるに至れば、山潰え水漲りて、不測の害を世間におくるに至るではないか。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
こゝ天上より眺むれば、牧者の衣を着たるあらき狼隨處いたるところ牧場まきばに見ゆ、あゝ神の擁護みまもりよ、何ぞ今もたざるや 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)