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到處
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いたるところ
ふりがな文庫
“
到處
(
いたるところ
)” の例文
新字:
到処
恐
(
おそ
)
ろしく
潔癖
(
けつぺき
)
な
霜
(
しも
)
は
其
(
そ
)
の
見窄
(
みすぼ
)
らしい
草木
(
さうもく
)
の
葉
(
は
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
躪
(
にじ
)
りつけた。
人間
(
にんげん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りたものは
田
(
た
)
でも
畑
(
はた
)
でも
人間
(
にんげん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りて
到處
(
いたるところ
)
をからりとさせる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
禿山渇水を
到處
(
いたるところ
)
に造り出して、土地の氣候を惡くし、天候を不調にし、一朝豪雨あるに至れば、山潰え水漲りて、不測の害を世間に
貽
(
おく
)
るに至るではないか。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
少し間の
延
(
の
)
びた顏をしてゐる者があツたら、
突倒
(
つきたふ
)
す、
踏踣
(
ふみのめ
)
す、
噛付
(
かみつ
)
く、かツ
拂
(
ぱら
)
ふ、
唸
(
うな
)
る、
喚
(
わめ
)
く、慘
憺
(
たん
)
たる
惡戰
(
あくせん
)
だ。だから
汗
(
あせ
)
と
垢
(
あか
)
とが
到處
(
いたるところ
)
に
充滿
(
いつぱい
)
になツてゐて、東京には
塵埃
(
ごみ
)
が多い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
到
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
處
部首:⾌
11画
“到”で始まる語句
到底
到
到頭
到着
到達
到来物
到来
到処
到著
到々