“到頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうとう74.2%
たうとう18.6%
たう/\4.1%
とう/\1.0%
どうせ1.0%
トウトウ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思いのたけを書き綴って、人伝ひとづてに送っても返事が来ず、到頭とうとうしまいには、多与里の姿を見ただけでもうるさそうに顔を反ける左京です。
「まあ其麽そんなことゆはねえで折角せつかくのことに、勘次かんじさんもわる料簡れうけんでしたんでもなかんべえから」となだめても到頭たうとう卯平うへいかなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
や、大失敗だいしつぱいと、がツかりして、本堂ほんだう椽側えんがはこしける。いつしかそれが誰先たれさきとなく草鞋わらじぐ。到頭たう/\にん本堂ほんだうあがんで、雜談ざつだんをする。寐轉ねころぶ。
到頭とう/\其中そのうちでも權勢家けんせいか一人ひとりらしくえたねずみが、『すわたま諸君しよくん、まァたまへ、ぼくきにそれのかわくやうにしてせる!』と呶鳴どなりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それに昇は花で言えば今を春辺はるべと咲誇る桜の身、此方こっち日蔭ひかげの枯尾花、到頭どうせ楯突たてつく事が出来ぬ位なら打たせられに行くでも無いと、境界きょうがいれてひがみを起し
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)