“とう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遂々61.3%
鼕々16.1%
滔々9.7%
等々3.2%
到頭3.2%
結局3.2%
魄々3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遂々とう/\遠野は投げるやうにさう云つて、傍に黙つて聞いてゐる彼女の方へ笑ひかけた。然し彼女の視線は凍りついたやうに一つ処を動かなかつた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
みゝかたむけると、何處いづくともなく鼕々とう/\なみおときこゆるのは、この削壁かべそとは、怒濤どとう逆卷さかま荒海あらうみで、此處こゝたしか海底かいてい數十すうじふしやくそこであらう。
全川の水はげられた様に左に折れて、また滔々とう/\と流してく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
田村俊子たむらとしこ岡田八千代をかだやちよ與謝野晶子よさのあきこ等々とう/\みなふるはないうちに、たゞ一人ひとり時雨女史しぐれぢよしが、三宅みやけやす宇野千代うのちよ平林ひらばやしたいなどのわかひと以上いじやうに、お河童かつぱをんななか餓鬼大將がきだいしやうとして
料理屋れうりや經營けいえいしたり、子供こども芝居しばゐしたり、大衆物たいしうものもかくし、現代物げんだいものもいゝし、戲曲ぎきよく將棋しやうぎ香合かうがふ女人藝術によじんげいじゆつ左傾さけい等々とう/\三上みかみ神出鬼沒しんしゆつきぼつが、辟易へきえきするくらゐに——世間語せけんごからいへば、わか
到頭とう/\其中そのうちでも權勢家けんせいか一人ひとりらしくえたねずみが、『すわたま諸君しよくん、まァたまへ、ぼくきにそれのかわくやうにしてせる!』と呶鳴どなりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『もうせ/\、あしれるぞ/\。』と虎髯大尉こぜんたいゐ二人ふたり周圍めぐりをぐる/\まはつて、結局とう/\引分ひきわけになつた。
而して今や然らず。わが天地の神は、白日魄々とう/\驚心駭魄きやうしんがいはくの事実として直下当面に現前しぬ。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)