“引分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきわけ60.0%
ひきわ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奉行ぶぎょうの声がかかったので、卜斎はからくも引分ひきわけのていで引きさがったが、群集ぐんしゅう正直しょうじきである。村上賛之丞むらかみさんのじょうのたまりへむかって歓呼かんこびせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『もうせ/\、あしれるぞ/\。』と虎髯大尉こぜんたいゐ二人ふたり周圍めぐりをぐる/\まはつて、結局とう/\引分ひきわけになつた。
ベンヺ いや、これは和睦わぼくさせうためにしたことぢゃ。けんをさめい、でなくば、そのけんもっわしともに、こいつらを引分ひきわけておくりゃれ。
引分ひきわけとして、双方の槍を、後で眺めあうと、穂先はくだけて、何寸もささらのように欠け減っていたという。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)