“引立”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひった45.0%
ひきた21.7%
ひきたて11.7%
ひつた11.7%
ひきたた1.7%
ひきたつ1.7%
ひったち1.7%
ひったて1.7%
ひつたて1.7%
ひッたち1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“引立”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 戯曲33.3%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸8.1%
文学 > 日本文学 > 戯曲3.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
(や、なぐり込みに来やがったな、さ、殺せ、)というと、椅子を取って引立ひったてて、脚をつかんでぐンとった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今あすこで一服すって待っているだが、顔さえ見れば直ぐに引立ひったてて連れて行こうという見脈けんまくだで……」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
暗礁あんせうどころか、ま、はやく/\。』とわたくし引立ひきたてるやうにして夫人ふじんともな
春の夕陽ゆふひは赤々と吾妻橋あづまばしむかうに傾いて、花見帰りの混雑を一層引立ひきたてゝ見せる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ある時国府津こうず行の一等車に乗ったおりは純白なショールを深々と豊かにかけていたのが顔を引立ひきたてて見せた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
また国邑こくゆうにて文武の引立ひきたてといえば、藩士の面々めんめん書籍しょじゃく拝借はいしゃく、馬も鉄砲も拝借なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
邪慳じやけんに、胸先むなさきつて片手かたて引立ひつたてざまに、かれ棒立ぼうだちにぬつくりつ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
頸上えりがみおもふあたりを無手むずつかんで引立ひつたてる、と、やあ? きぬ扱帶しごきうへつて
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やせたりや/\、病気揚句あげくを恋にせめられ、かなしみに絞られて、此身細々と心引立ひきたたず、浮藻うきも足をからむ泥沼どろぬま深水ふかみにはまり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
機会ときにあたれば気は引立ひきたつものなり、元亀げんき天正てんしやうころなれば一国一城のぬしとなる手柄てがらかたからぬが
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
一度脳をわずらったりなどしてから、気に引立ひったちがなくなって、温順おとなしい一方なのが、彼女かれには不憫ふびんでならなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小金吾を見て「なんだ、泣つ面をしやがつて、其方そっちよりは此方こっちが泣きてえ」と立掛り「さあ金を出さねえか、脇へこかしたな、し、尼あ引きずつて行つて、叩き売つて金にする」と内侍ないし引立ひったてに掛る。
物のわけをもしらぬ者ども、小肘こひぢつかんで引立ひつたて、車一両に二三人づゝ引のせ奉るさへに、若君姫君の御事さま、さても/\といはぬ者なく
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ナニお前十代の内なら秋毫ちっとも厭味なこたア有りゃしないわネ。アノ方が幾程いくら宜か知れない、引立ひッたちが好くッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)