“秋毫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうごう81.3%
しうがう6.3%
すこし6.3%
ちっと6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老婦人は見ざるがごとく、秋毫しゅうごうも騒げる色無し。かれはあえて害を加えんとはせで、燈火をそこに差置きたるまま、身をひるがえして戸外に去りぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
京都にはつても、秋毫しうがうも犯さなかつたから、忽ちに上下の信望を得て、信長の京都に於ける位置を、堅実なものにしたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ト今まで黙想していた文三が突然無茶苦茶に高笑を做出しだしたが、勿論もちろん秋毫すこし可笑おかしそうでは無かッた。シカシ少年の議論家は称讃しょうさんされたのかと思ッたと見えて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ナニお前十代の内なら秋毫ちっとも厭味なこたア有りゃしないわネ。アノ方が幾程いくら宜か知れない、引立ひッたちが好くッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)