“涙金”の読み方と例文
読み方割合
なみだきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種々しゆ/″\と取扱ひ漸々やう/\涙金なみだきんとして金五兩つかは勘當かんだうとこそなりにけれ是に因て袋井の者三人はお芳を引立ひきたてつれ歸る然ば九郎兵衞は仕損しそんぜしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
涙金なみだきんさえ出さねえのは民主主義じゃねえや、と、彼等は彼等の住んで居た世界とは正反対の向う側にある流行語を持ち出して、不平を言い合ったが
刺青 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
恐らく勘当されるについては若干の涙金なみだきんを貰ったであろうが、当人は結局それをよいことにして、先のことも考えず、あるに任せて浪費しているのではなかろうか。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)